クラシック音楽と太極拳、甘いものをこよなく愛する人情刑事登場!
「刑事 鬼貫八郎」は1993年~2005年にかけて日テレ火曜サスペンス枠で放送された 人気テレビシリーズ。全18話からなる本作は、“アリバイ崩しの雄”、“謎解き小説の雄”と 賞された故・鮎川哲也原作の推理小説に、登場人物の設定や時代背景など大胆なアレンジを加えて映像化された。
東京・東中野警察署刑事課に勤務する鬼貫八郎は、妻の良子、娘の真奈美と暮らし、クラシック音楽と太極拳をこよなく愛する刑事。また、鬼貫は、糖尿病予備軍だが甘いものに目がなく、常にカロリーを気にする毎日を送っている。しかし、いざ事件となったら、刑事ならではの鋭いカンと、状況を見極める厳しい観察眼で地道な捜査を積み上げ、事件の全貌を暴いていく。鬼貫八郎を演じるのは、映画「マルサの女」で注目を集めた演技派・大地康雄。妻に隠れて甘いものや、うな重をコソコソ食べるコミカルなシーンから、事件に挑む鋭い刑事の視線まで緩急をつけた演技は大地康雄の真骨頂。
鮎川作品の醍醐味である本格的謎解きが楽しめるストーリー展開と、原作では独身で孤高の警部としてスマートに活躍する鬼貫が、糖尿病と闘うお父さん刑事として登場し、ファミリードラマとしても楽しむことができる。
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