英国最後の女性死刑囚ルース・エリスの実話を描いた、手に汗握る真実のクライム・サスペンス!
1955年ロンドン。若くしてクラブ支配人となったルース・エリスが、恋人からの暴力に悩まされ破滅に向かった顛末とその後を描く!
「ヴェラ~信念の女警部~」や「刑事マシュー・ヴェン 哀惜のうなり」といった傑作英国ミステリーの制作陣が手掛けた2025年にITVで放送の最新作!
28歳の若さで死刑判決を受け、英国で絞首刑を執行された最後の女性ルース・エリスの実話に基づく物語。
1955年の華やかで魅惑的なロンドンのクラブシーンで、ルースは28歳にしてロンドン最年少のクラブ支配人になる。しかし、カーレーサーのデヴィッド・ブレイクリーと熱烈な恋に落ち、暴力に悩まされる関係へともつれ、破滅に向かう。デヴィッドを殺したルースは、きらびやかな世界から引き離され、ホロウェイ刑務所の独房に入れられる。ロンドン中央刑事裁判所で、彼女は犯した罪よりも重い審判を下され、死刑を求刑される。死刑執行の日が迫る中、彼女の命を救おうとする闘いが繰り広げられ、法廷での彼女の証言は事件の一部でしかないことが暴かれていく。だが闘いもむなしく、ルースは絞首刑で命を落とす。
彼女の死刑執行は後に物議をかもすことになる。彼女が恋人デヴィッド・ブレイクリーから酷い暴力を受けていたことが明らかになったからだ。妊娠中、デヴィッドは彼女に暴力をふるい、その結果彼女は子供を失ったのだ。ルースの事件は当時大きな論争を引き起こし、報道や世間の関心が集中し、内閣でも議論された。この事件は単なる男女の愛憎のもつれにより起こった事件という一言では語りつくせない、英国が抱える法制度と階級制度の偏見が絡んでおり、彼女の死後何度となく、世間の話題にのぼった、英国の人にとっては忘れることができない事件となっているのである。
ドラマではルース・エリスの弁護士ジョン・ビックフォードが、ルースがデヴィッドから受けた虐待と彼女の苦しみを徐々に理解していく様子が描かれる。ビックフォードは愛が殺人に変わる過程を理解するうちに、デヴィッドの死の裏に何かあると気づく。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーの元婚約者を演じ、ドラマ「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」ではフランシス役を演じたルーシー・ボーイントンが主人公ルース・エリスを、「メアリー&ジョージ 王の暗殺者」のローリー・デヴィッドソンがルースの暴力的な恋人デヴィッド・ブレイクリーを演じる。また「ミスター・ベイツvsポストオフィス」のアラン・ベイツ役を演じた名優トビー・ジョーンズが法廷でルースのために闘う弁護士ジョン・ビックフォード役を演じている。
制作:2024年 イギリス/尺約60分×全4話/字幕版/原語:英語/原題:A Cruel Love: The Ruth Ellis Story
原作:キャロル・アン・リー 監督:リー・ヘイヴン・ジョーンズ 脚本:ケリー・ジョーンズ
出演:ルーシー・ボーイントン(ルース・エリス)、トビー・ジョーンズ(ジョン・ビックフォード)、ローリー・デヴィッドソン(デヴィッド・ブレイクリー)ほか
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