ミステリードラマと一口に言っても、ジャンル、タイプは様々です。英国、フランス、北欧、アメリカなど国で選んだり、探偵、刑事、バディなど登場人物のジャンルで選んだりもしますよね。最近、フレンチミステリー人気が上昇中です。シャーロック・ホームズや名探偵ポワロのように自慢の推理力で難事件を解決するなど、事件や推理にフォーカスをあてる英国ミステリーとは違い、フランスのミステリーでは謎を解く登場人物の家族、恋人、友人との人間関係を絡めたドラマ、特に女性が主人公の作品が人気です。美しい情景やおいしいワインや食事、アートやラブ、そして軽快な会話もたっぷり楽しめる、今観るべきおすすめのフランスのミステリードラマをご紹介します。

『IQ160清掃員モルガンは捜査コンサルタント』

すでに3シーズン続いているフランスの大ヒットミステリードラマです。主人公のモルガンは子ども3人を育てるシングルマザーで高度な知能の持ち主です。清掃員として働く警察署で証拠類をわかりやすく整理し直したところ、難事件の捜査が進展。彼女の潜在能力に気づいた警察が協力を依頼。捜査コンサルタントとして堅物なベテラン刑事とコンビを組み、事件を解決していきます。1話完結でテンポよく進行していくのも観やすいポイント。ビジュアルからも分かるようにハイテンションでエキセントリックなところがあるモルガンですが、抜群の記憶力と論理的思考で事件を鮮やかに解決しながら、人情的なところに寄り添う一面も見せる、魅力的なキャラクターです。ファッションだけでなく事件がユニークなのもポイントです！

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『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』

几帳面で論理的な頭脳派の文書係アストリッドと、直感的でちょっとガサツで大胆な行動派の警視ラファエル。正反対の二人が、お互いの足りない部分を補い合い協力し合うことで、様々な事件を解決していく日本でも大人気のフレンチミステリーです。女性同士のバディもの。アスリッドの才能を見出しスカウトするところから始まった二人の関係。シーズンが進むに連れて、お互いの距離も近づき、さらにそれぞれの私生活にも少しずつ変化が訪れます。二人でこそ最強！　お互いを補い合い、助け合って成し遂げられることがある、そんなことを学べるドラマです。

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『マルロー警部のフランスさすらい事件簿』

フランスの名優ジェラール・ドパルデュー、人気ミステリードラマ『名探偵ポワロ』のエルキュール・ポワロ役で知られるデヴィッド・スーシェなど超豪華なゲスト出演も話題となり、フランスで700万人が視聴した人気シリーズです。主人公のマルロー警部は、風変わりな外見の裏に秘めた研ぎ澄まされた鋭い勘で、容疑者を監視し追跡していき、そして待ち伏せる！　毒舌なところもハマるし、お世辞にも礼儀正しいとはいえない態度もおもしろくて憎めないキャラクター。特徴的な動きはマネをしたくなるほど魅力的です。お決まりのファッション、ダークなユーモア、予測不可能な行動が『刑事コロンボ』と似ているとのことで、“女性版刑事コロンボ”との声も。『刑事コロンボ』のような世界で人気の長寿シリーズ化に期待！

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『無敵の甘党判事マリアンヌ』

セザール賞を受賞したドキュメンタリー映画にインスピレーションを得て制作された、コメディタッチのミステリー。ミステリードラマの主人公には個性を求める！　という方にもおすすめ。主人公のマリアンヌは南仏の町トゥーロンに暮らす無敵の予審判事。ふわふわしたヘアスタイル、歯に衣着せぬ物言いと型破りな行動で知られています。甘いものが大好きで心を許す相棒はフェレット。困っている人を見ると放っておけない人情派の彼女が、人生経験と共感力を武器に予審を進めていく様を描きます。ファッションも彼女の個性を引き立てます。動きが機敏なのもポイント。フランスらしい甘いスイーツが登場するのも楽しみのひとつ。ただ、マリアンヌは甘いものだけでなく食べるのが好きなようで、美味しそうに食べる姿にも癒されます。エクレアを準備して観るのがおすすめ！

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『ジュリアとノヴァク 幼馴染みの捜査ファイル』

 “激しい”恋に落ちた幼馴染みのジュリアとノヴァクが別れてから20年ぶりに警部と警視として再会。戸惑いながらもタッグを組み事件を解決していく、30年におよぶ運命を描いた1話完結のラブミステリーです。ミステリー、幼馴染、ラブ、再会とワクワクするキーワードが盛りだくさん！　ですが、中身はかなりシリアスです。毎回の事件解決だけでなく、回想シーンも挟まれて（ジュリアとノヴァクの子ども時代を演じる役者さんもとっても素敵です）二人の複雑な過去が明らかになっていきます。真相が分かると二人の関係に切なさが増します。毎話事件は解決するけれど、二人の過去がいろいろと気になって「真相を知りたい！」という気持ちに駆られます。

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『農家刑事とパリジェンヌ刑事の捜査ファイル』

実家の農家を引き継ぎ、農業も営みながらスローライフを満喫している刑事ギャビーと、パリからやってきたお堅いインテリ刑事セリーヌがバディを組んで事件を解決するミステリー。バディものは二人のキャラクターが正反対なほど面白いですよね。ギャビーとセリーヌも真逆な性格の持ち主ですが、事件を解決していく過程で絆が深まっていく様子が微笑ましいです。ミステリーは謎を解くべく肩に力が入りがちですが、大人の女性同士、農家でスローライフということもあり、ちょっぴりのんびりとした気分で観られます。のんびり気分をより高めてくれる部下のダルジェのダメダメっぷりがクセになります。彼の成長を見届けたい！　と思ったら一気見がおすすめ。その目でダルジェの変化があるのかないのか、確かめてみて！

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『アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班』

美術オンチの刑事アントワーヌと美しき女性美術史家フロランスがタッグを組んで、歴史的美術品に関連した事件を解決していく、フランス発大人気ミステリー！　なんとシーズン6まで続いています。有名な美術品だけでなく、ルーヴル美術館をはじめとするフランスの有名な美術館や文化遺産、歴史に触れられるのも大きな見どころです。美術オンチなのに画廊、美術館、お城など文化的な場所で発生する事件を担当する“文化財密売取締役本部”に所属というのもかなりハラハラしますが、美術の知識はフロランスがしっかりとフォロー。フロランスが美術品の作者の幻影と会話をするところやちょっぴり浮世離れした可愛さが、アントワーヌとの対比でおもしろさに繋がっています。シーズンを重ねるにつれ、それぞれが抱える悩みや人間関係、ラブ要素がやや濃いめに。アートがお好きな方には、『「マダム・ホワイトのアンティーク事件簿」番組公式サイト』もおすすめ。印象派画家セザンヌの絵画でも有名な、南フランスのサン・ヴィクトワールを舞台に、骨董品ディーラーが鋭い観察眼と骨董品やアートの知識を活かして、町で起こる事件を解決していきます。イギリス制作のドラマですが、フランスの美しい景色が堪能できるミステリードラマです。

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『フランス絶景ミステリー コレクション』

フランスの景勝地を舞台に描かれる1話約2時間のテレビ・ムービーシリーズ。エピソードごとに舞台となる地にまつわる伝説や神話に絡んだ事件が発生するので、フランスの様々な土地に詳しくなれます。謎解きの面白さはもちろん、伝説好きにもおすすめ。そして、なんと言っても画面いっぱいに映し出される雄大で美しい絶景にうっとり！　ブルターニュ地方の人気観光地サン・マロ、世界遺産のモン・サン=ミッシェルやロカマドゥール、欧州最大の砂丘・ピラ砂丘、など、フランスの景勝地が惜しげもなく映し出されます。料理や、美しい建物、インテリアなど、フランス好きにはたまらない様々な魅力もたっぷりと詰まっています。美しいフランスに浸りたい、そんな気分の時におすすめのミステリーシリーズです。

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『異母姉妹のストラスブール事件簿』

異母姉妹のバディもの！　几帳面で法を遵守する予審判事の姉ジュスティーヌと、自由奔放で時には違法捜査も辞さない（ちょっとツッコミたくなるほど！）刑事の妹ヴァネッサ。フランス北東部の都市ストラスブールを舞台に、何もかもが正反対の２人がタッグを組み事件を解決していく軽快なフレンチミステリーです。ヴァネッサのボスがジュスティーヌの旦那さんというちょっと面倒な関係性も注目ポイント。舞台のストラスブールの街並みもとても綺麗で、シリアスな事件の合間にその風景が映し出されるだけで、ちょっと気持ちが軽くなります。ジュスティーヌを演じているのは『フランス絶景ミステリー コレクション』にたびたび出演しているクレール・ボロトラ。フランス、絶景、ミステリーならこの人、とフレンチミステリーをたくさん観ている方にはおなじみになりつつあるのでは？　予審判事という仕事は『無敵の甘党判事マリアンヌ』にも登場する司法職。フランスのミステリードラマで目にするお仕事として覚えておくといいかもしれません。

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『心配性刑事ワーグナーの捜査』

世界遺産の街ストラスブールを舞台に心配性のワーグナー警部と美人監察医ボーモンのコンビが難事件を解決していくフレンチミステリーです。捜査の過程はもちろん、恋の駆け引きや個性豊かな部下との関係などでも楽しませてくれます。舞台が世界遺産であることもミステリー感を漂わせるポイントのひとつです。ストラスブールはフランスの北東部、ドイツとの国境であるライン川沿いにあるアルザス地方の中心都市です。ドイツとフランスの影響を受けた文化や建築が多く存在しています。フランスのミステリーでドイツの雰囲気も感じられるのも見どころ。気になるのは自分の体のことだけ。心配性で真面目すぎるワーグナーがボーモンの好意になかなか気づかないところもヤキモキできて逆に楽しめます。

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最後に

ミステリーチャンネルでは、ミステリーの本場、英国のミステリードラマを中心に世界のミステリードラマをお届けしていますが、開局25周年を迎えた2023年より、フランスのミステリードラマも強化中。厳選したフランスミステリードラマをお届けしています。ミステリーチャンネルで、フレンチミステリードラマの魅力にハマってみてください。

ミステリーチャンネルでは、月曜・火曜の夜8:00より、“眼福のフレンチ・ミステリー”を放送中！
11月は月：「フランス絶景ミステリー コレクション」、火：「農家刑事とパリジェンヌ刑事の捜査ファイル」(11/21（火）からは「ジュリアとノヴァク 幼馴染みの捜査ファイル」）を放送中！

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※各作品のミステリーチャンネルでの放送情報は、各番組公式サイト、または、ミステリーチャンネル カスタマーセンターまでお問い合わせください。

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