今回は、ミステリーチャンネルのメルマガ会員さま向けに行われた英国ミステリードラマ人気投票の結果をご紹介します!昨年にも行われたこの人気投票ですが、意外な作品がランクインしていたり、不動の上位に君臨し続ける作品があったりと、ミステリーファンたちが今イチオシする名作が垣間見える素敵な企画となりつつありますね。多数寄せられたコメントの一部も併せてご紹介していきます。
皆さまのお気に入りドラマは何位にランクインしているでしょうか?早速発表してまいります!
© ITV Studios Limited 2023
<作品概要>
アン・クリーヴス原作の大人気シリーズをOBE(大英帝国勲章: Order of the British Empire)の称号を持つイギリスの名優ブレンダ・ブレシン主演でドラマ化!荒涼としたイングランド北東部の街ノーザンバーランドを舞台に、仕事人間のヴェラが凶悪事件の解決に挑んでいきます。2011年の英国ITVでの放送開始以来、日本国内での人気も徐々に高まり、人気投票第1位に輝くほどに!昨年に続き連続の第1位です!
陰惨な事件の裏に潜む人間の心の闇を丁寧に描いてきた本作。正義と真実のために奔走するヴェラの雄姿、そして優しさをうまく表に出せない彼女の不器用さに胸を打たれる方が多かったようです。
<視聴者コメント>
「最も好きな作品。まずヴェラのキャラが魅力。ストーリーに滲む人の悲哀や人間の醜い部分。意外な真犯人。どれも唸らせられる。曇った空、街並みや風景が好き。ヴェラと署のメンバーとのやりとりも好き。相棒初代はイケメンだったけど、私は2代目の方が気に入っている。胸が痛む回が多いが、本当によく練られたストーリーで見応えがある。ずっと続いて欲しい作品」(女性・50代)
「始めはきつい所もあるように見えるヴェラが、実は部下を大切にしていて、部下もそれに答えている関係性が良い。やるせない結末の時もあるけれど、ヴェラのキャラクターに救われる」(女性・60代)
「ヴェラの事件に取り組む姿勢が好き。本当は周りのことも気にしているのにそれが表現できない不器用さと周りもそれなりに気づいているところなどの人間関係もよい」(女性・50代)
© ITV Plc
<作品概要>
『主任警部モース』のスピンオフドラマとして2006年から2015年にかけて放送された本作。かつてモースの元で巡査部長として研鑚を積んだルイスが警部となってオックスフォードに帰ってきたところから幕を開けます。
真面目で仕事熱心、家に帰れば反抗期の子供たちに手を焼く愛妻家の若きスポーツマンだったルイスもすっかりベテラン刑事の風格に。往年のモースを彷彿とさせるインテリ刑事ハサウェイを相棒に、世界有数の学園都市オックスフォードで巻き起こる様々な難事件の解決に奔走します。オリジナルファンもうなるクオリティで第2位にランクインしました!
<視聴者コメント>
「ルイスとハサウェイの知的でウィットのある会話と事件解決までの道筋、オックスフォードの街並みが魅力的」(女性・60代)
「定番中の定番。癖が強い上司のモースと比べ、人格的にもまともなルイスと、ややひねくれたハサウェイのコンビは見ていて微笑ましい。原作者がちょくちょく顔を出しているので、それを発見するのも楽しみ」(男性・50代)
「ルイス警部とハサウェイ部長刑事の掛け合いが好きです。インテリのハサウェイが、高慢ちきな容疑者を驚かせるところが、してやったり!とスカッとします。最愛の妻をひき逃げで亡くし、心に深い傷を負ったルイス警部を、ハサウェイはいつも気づかい、ルイス警部もハサウェイを思いやり、特に事件解決して一緒にビールを飲みながら、さりげない会話を交わすエンディングが何とも言えず好きです!」(女性・70代)
© ITV Studios Limited MMXXII
<作品概要>
アン・クリーヴス原作の推理小説が日本でも「シェトランド四重奏」として翻訳され、ミステリーファンから愛される人気シリーズをドラマ化。スコットランドの地方行政区画のひとつ、シェトランド諸島を舞台に、ジミー・ペレス警部が部下とともに島で起こる凶悪事件を解決していきます。島民の誰しもが顔見知りという小さなコミュニティで、狭く深い人間関係だからこそ起こる些細な感情の機微を描き、見ごたえのあるクローズド・サークル・ミステリーとして人気を高めました。
シーズン7からは、ジミー・ペレス警部に代わり、新たにルース・コールダー警部がシェトランド島に赴任。数十年ぶりに故郷に帰ってきたコールダー警部は、サンディやトッシュなどおなじみのメンバーと共にどのように事件に立ち向かっていくのか?新シーズンも楽しみな作品です。
<視聴者コメント>
「何と言ってもシェトランドの絶景が楽しめる。ペレス警部が去ってしまったのは残念だけれど、マッキントッシュがすっかりベテランの域に。今後の活躍にも期待しています」(女性・60代)
「雄大なロケーションと緻密なストーリ展開。人間模様の複雑さを一つ一つ突き詰めていく、ミステリーならではの醍醐味を感じさせてくれます」(女性・70代)
「ペレスと部下のサンディとの信頼関係、見事な島の絶景など、本当によくできたドラマだなーとしみじみします」(女性・60代)
© Greenlit Productions Ltd
<作品概要>
『名探偵ポワロ』『バーナビー警部』などの脚本家としても知られるアンソニー・ホロヴィッツが手掛けた本格ミステリー。1940年代のイギリス南部の街ヘイスティングスを舞台に、そこに暮らす人々の日常を守るため奮闘するフォイル警視正の活躍を描いています。誰であっても戦争と無縁ではいられなかった時代に、混乱に乗じてかき消えてしまいそうな小さな犯罪であっても見逃さず、粛々と職務を全うするフォイルの姿に胸を打たれる方も多かったのではないでしょうか。シリーズ後半で、フォイルはMI5へ。激動の時代の中、常にあるべき正義を目指して邁進する主人公を生み出し、見ごたえのある本格推理も大きな魅力。番組終了からすでに9年が経っていますが、色褪せない人気を誇っています。
<視聴者コメント>
「第二次世界大戦中という時代背景がきちんと描かれていた。更に戦時下緊迫した中での登場人物の心の機微が繊細に描かれて見応えがあった。」(女性・50代)
「ミステリーの面白さだけでなくWW IIの裏側を描いた歴史ドラマとしても歴史に残る傑作」(女性・40代)
「なんと言ってもフォイルの人間性。自らの信念をいつも堅持し、そして、温かい心を忘れない姿勢が魅力いっぱい」(男性・70代)
© ITV PLC
<作品概要>
ミステリーの女王アガサ・クリスティーによって作り出された名探偵エルキュール・ポワロをデビッド・スーシェが熱演!小柄で身ぎれいなベルギー人探偵という強烈な個性を完璧に再現した見事な演技と、口ひげの角度から靴の輝きまで、細部に至るまで徹底的に研究して映像化したことで、今もなお世界中の原作ファンを魅了する名作です。1989年から2013年にかけて制作され、2013年の最終話「カーテン」をもって、原作の「ポワロ」シリーズすべての映像化を達成しました。お茶目で頭脳明晰、しかしそれに対しては他者からの賛辞をちゃんともらえないとへそを曲げてしまう…そんな愛すべき名探偵はこの作品でイメージする方も多いのではないでしょうか。
<視聴者コメント>
「とにかく大好き。何回見てもワクワクします。ストーリー、演者全て秀逸」(女性・50代)
「アガサ作品でポワロが一番好きだから。また、デビッド・スーシェがポワロのイメージにピッタリ。ポワロやヘイスティングス、ミス・レモンのファッションを見るのも楽しい」(女性・30代)
「20代のころに初めて読んでアガサ・クリスティーにはまりました、オリエント急行での映像で初めて見て感激してから何度見ても面白いです、鳩のなかの猫も題名から想像できない展開で読後になるほどと思わせるところが好き」(女性・70代)
「小説で殆ど読んだ話が映像になって感慨深かった!」(男性・70代)
© ITV PLC
<作品概要>
アガサ・クリスティーが生み出した愛すべき老婦人ミス・マープルの活躍を映像化。ジェラルディン・マクイーワン、ジュリア・マッケンジーの二人がそれぞれミス・マープルを演じ、2004年から2013年にかけて全23エピソードが制作されました。原作に大胆なアレンジを加えたり、『殺人は容易だ』や『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』などなど原作ではミス・マープルが登場しない短編小説をドラマに組み込んだりと、ほかの映像化作品とは異なる点も特徴です。
<視聴者コメント>
「物語の展開は勿論、ファッションや街並みも好きで何回も見てしまう」(女性・60代)
「主演のジュリア・マッケンジーさんが好き過ぎる」(50代)
「何度見ても面白い。マープルが可愛すぎる。特にジェラルディン・マクイーワンのマープルが好き。現代的なアレンジも加わり、新鮮な感覚で見られる」(女性・50代)
© EAGLE EYE DRAMA LTD 2023
<作品概要>
博識で優れた洞察力を持ちながら、神経質で潔癖症な犯罪学教授が凶悪犯罪の謎を解くベルギーの人気ドラマをリメイク。『ミステリー in パラダイス』の初代英国警部補リチャード・プール役でおなじみ、ベン・ミラーが主演を務めています。ケンブリッジ大学で教鞭を執る犯罪学部のテンペスト教授は、ある日かつての教え子リサから頼み込まれて警察の捜査に協力することに。
犯罪者の心理を読み解き、些細な手がかりも見落とさないテンペスト教授の鮮やかな推理が本作の魅力。しかし、シリーズを通して描かれる、テンペスト教授の過去に隠された秘密もかなり気になるところ…。キャラクターの個性と、ミステリードラマとしての謎解き要素のバランスが良い作品です。
<視聴者コメント>
「テンペスト教授のキャラが大好き!脇を固める役者さんも曲者揃いでいつも笑いながら見てしまう」(女性・50代)
「教授の不器用な人との接し方から目が離せません」(男性・50代)
「なんと言ってもテンペスト教授のキャラクターが魅力的。本質的にとても優しい人物なのに、幼い頃のトラウマからそれを素直に表現できない感じが愛おしい。シーズン3はとんでもないところで終わってしまったので、シーズン4が待ち遠しい!」(女性・50代)
© 2022 Eleventh Hour Films Limited MMXXII
<作品概要>
『刑事フォイル』『名探偵ポワロ』など数多くのドラマの脚本を手掛けてきたアンソニー・ホロヴィッツによる原作小説を、原作者自らが脚本を仕上げて映像化!世界的ベストセラー作家アラン・コンウェイによる「アティカス・ピュント」シリーズ待望の新作、しかし原稿の最終章が消えていた!担当編集者のスーザンは、消えた最終章の謎はまさにその原稿の中に隠されていると直感してひたすら読み進めていくのだが…。現実と虚構、過去と現在が複雑に交差する物語を、映像ならではの技法で巧みに表現していくため、原作ファンはもちろん、ドラマから入る方も大きな衝撃を受けること間違いなしです。
<視聴者コメント>
「原作も面白かったですが、映像化することでイメージができてよかったです。それぞれの時代を行ったり来たりしますが、違和感なく風景も素敵でした。俳優陣の演技もよかったです。アンソニー・ホロヴィッツの他の作品も映像化してもらいたいです」(女性・40代)
「原作を読んでからドラマが放送されるのを楽しみにしていました。 こういう撮り方をするのかと感心しました。 原作者が脚本家なので裏切らない面白さでした」(女性・40代)
「アンソニー・ホロヴィッツは知っていたけどこのドラマを観て原作購入しました。そしてファンになりました!」(女性・50代)
© Mammoth Screen Limited 2023 All Rights Reserved
<作品概要>
野心家な若き警部と、その相棒として11年ぶりに現場に駆り出されたのんびり巡査部長の凸凹コンビが、町そのものが世界遺産という英国・バースで起こる様々な難事件を解決していく本格ミステリー。長い警察官人生で目立った功績もなく、早期退職のプレッシャーをかけられながら資料整理の仕事ばかりしてきたドッズ巡査部長と、ロンドンで出世街道をひた走ってきたマクドナルド警部。
キャリアに対する考え方から歩く速度まで、何もかもが異なるこの二人ですが、さえない風貌と自信なさげな素振りとは裏腹に、実はたぐいまれな推理力を持つドッズ巡査部長の才能と人柄を知るにつれ、マクドナルド警部も次第に彼に対して心を開いていきます。エピソードごとの複雑に入り組んだ謎もさることながら、ゼロからスタートした二人の信頼関係が次第に堅固なものに変化していくストーリーも見どころです。
<視聴者コメント>
「二人の対極的な刑事の掛け合いがとても面白いです。少しずつ相手に歩み寄ってお互いを思いやる気持ちが強くなって行く所が、心に温かいものを残してくれます。そして仲間の二人の刑事も個性的で楽しいです」(女性・60代)
「頼りなさそうに見えるマクドナルドが推理をしていく過程が面白い」(男性・70代)
「性別も性格も年齢も正反対の二人のデコボココンビが、力を合わせて事件を解決していくのが面白い。女性刑事のツンデレな感じがまた良い味を出している」(女性・50代)
『マクドナルド&ドッズ 窓際刑事ドッズの捜査手帳』番組公式サイト
© ITV PLC
<作品概要>
アーサー・コナン・ドイルが生み出した稀代の名探偵シャーロック・ホームズの物語を英国グラナダTVがドラマ化!ジェレミー・ブレットが演じたホームズはファンの間で「原作に最も忠実」との呼び声も高い名作であり、1984年から1994年の間に計41話が映像化されました。原作ファンもうならせるジェレミー・ブレットの演技力、そしてヴィクトリア朝時代のロンドンの生活模様を細部に至るまで再現する徹底した世界観構成で、今なお絶大な人気を誇っています。
<視聴者コメント>
「個人的に英国ミステリードラマの中ではトップの作品。ホームズとワトソンの役者・演技、当時の街並みや衣装などの再現度、そして改変はありつつも原作の雰囲気を損なわず作り上げられたドラマ。素晴らしい。全作品が作られなかったのが惜しまれる」(女性・50代)
「小学生の時から本で読んでいて、映像を見た時すごく感動した」(男性・50代)
「子供の頃から大好きな作品。ジェレミー・ブレッドは最高のホームズ役者だと思う。思い描いていたホームズそのもので、何度見てもまた見たくなる作品」(女性・60代)
<作品概要>
ベネディクト・カンバーバッチ&マーティン・フリーマン主演のBBCドラマ。現代のロンドンを舞台に、ハイテク機器を駆使して世界的犯罪者と危険な頭脳戦を繰り広げるホームズ&ワトソンの活躍を描き、日本をはじめ世界各国で熱狂的な人気作となったのは記憶に新しいですね。主演二人を中心に魅力的なキャストを揃え、アーサー・コナン・ドイルの原作を大胆にアレンジしたシナリオと印象的なあのBGM、そしてスピーディなカメラワークで、多くのミステリーファンを魅了しました。
<視聴者コメント>
「本家シャーロックと対比してみると面白さが増す。わがまま自己中のシャーロックだけどジョンのことを大切に思っている。でもその表現が独特で面白い」(女性・50代)
「この作品を見て現地に聖地巡礼に行き、主演のカンバーバッチにお会いしてミステリマガジンにサインして頂きました」(男性・50代)
「複雑な人間関係と様々な伏線が入り乱れて、見る側を迷わせる仕掛けがいっぱい。何度も見返しながら伏線回収を確認する楽しみがあります」(女性・50代)
© Red Planet Pictures Limited 2024
<作品概要>
カリブ海に浮かぶセント・マリー島を舞台に、ロンドン警視庁からこの地に赴任してきた英国人刑事が現地警察のメンバーとともに事件の解決に奔走するBBC制作の大ヒットシリーズ。主人公の刑事が交代しながらシリーズを更新してきたことでも有名な本作。初代リチャード・プール警部補からはじまり、二代目ハンフリー・グッドマン警部補、三代目ジャック・ムーニー警部補ときて、シーズン9からは四代目ネヴィル・パーカー警部補がセント・マリーの治安を守っています。長いシリーズの中で、警部補の周りの個性豊かな面々の顔ぶれにも変化がありましたが、どのタイミングから見始めても質の高い謎解きを気軽に楽しめる作品です。
<視聴者コメント>
「色彩鮮やかな南の島で起こる殺人事件に英国紳士の警部が挑むところが面白い」(男性・50代)
「南の島の綺麗な景色が楽しめる。登場人物それぞれのキャラクターなども良く、面白かった」(女性・50代)
「リラックスした雰囲気で見られる。キャラクターに愛着が持てる」(男性・50代)
© ITV PLC
<作品概要>
CWAゴールド・ダガー賞受賞のコリン・デクスター原作の本格ミステリー。1987年から2000年にかけて計33エピソードが制作され、その後『オックスフォードミステリー ルイス警部』や『新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』などのスピンオフ作品も登場し、シリーズとして世界中で愛されています。
本作の魅力はなんといってもジョン・ソウ演じるモース警部の個性的なキャラクターですね。名門オックスフォード大学出身のエリートで、趣味はクラシック音楽とオペラ鑑賞。赤いジャガーを乗りこなす独身貴族でありながら、女性にはめっぽう弱いという意外な弱点も。豊富な知識と明晰な頭脳で見事に謎を解くモースですが、規則を無視し、上司の命令に従わないこともしばしば…。優秀な刑事ではあるものの、優等生とはいえない人間臭い主人公が今なお根強い人気となっています。
<視聴者コメント>
「主人公モースの知的で哀愁を帯びた佇まいに魅力を感じます。また部下のルイスとのやりとりも好きです」(女性・60代)
「個性的でありながら、味のある警部の人柄に魅力を感じる。脚本の良さを覚える。見終わった後のテーマ音楽が何とも切なく、人間ドラマの悲哀さを十分にフォローしていて見る者に満足感を与えてくれている」(男性・70代)
© BBC Studios 2024
<作品概要>
イギリスを代表する推理作家のひとり、G・K・チェスタトン原作の古典ミステリーを映像化!イギリス・コッツウォルズの小さな町ケンブルフォードで次々に巻き起こるさまざまな事件をブラウン神父が解決する一話完結の本格ミステリーです。ふっくら体系に丸眼鏡、つばの広い黒の帽子にこうもり傘がトレードマークのブラウン神父を、映画『ハリー・ポッター』シリーズでおなじみマーク・ウィリアムズが演じています。
原作の魅力だった読者の意表をつくトリックと、シンプルながらも細部まで計算された緻密なプロットはそのままに、個性的なレギュラーキャラクターを数多く登場させることで、より気軽にまったりとした雰囲気を楽しむことができる作品です。
<視聴者コメント>
「ブラウン神父のキャラクターが面白く、初回から観ています。毎回新作が楽しみです」(女性・60代)
「殺人事件でも暗さがない、むしろコメディタッチ」(男性・70代)
「とにかく、軽く楽しめる。本格的な謎解きにばかり目が向けられ、しんどい時があるので、この作品は水戸黄門的な安心感がある」(女性・60代)
© 1987 BBC WORLDWIDE
<作品概要>
こちらは1984年から1992年にかけて制作されたBBCドラマ。主演のジョーン・ヒクソンは1927年に舞台デビューし、1930年代から映画界で活躍しており、本作でのミス・マープル役の演技が高く評価され、英国アカデミー賞最優秀主演女優賞には二度ノミネートされました。
小さなセント・メアリ・ミード村で暮らす“どこにでもいる”老婦人でありながら、その情報収集能力と推理力は警察も舌を巻くレベル。ひとたび事件が起きると、些細な噂話からでも重要な情報を探り出し、その鋭い観察眼でもって謎を明らかにしていきます。全12エピソードは原作小説の内容に忠実に映像化されており、特に「ジョーン・ヒクソンがまさにミス・マープルのイメージにピッタリ!」というコメントが多く寄せられました。
<視聴者コメント>
「クラシックなイギリスの田舎の原風景も楽しめ、マープルはこんな女性だったろうと素直に思えるところが好き」(女性・60代)
「ジョーン・ヒクソンがただただ素晴らしい」(女性・70代)
「ヒクソンさんが演じるとミス・マープルそのものに思える」(女性・70代)
<作品概要>
退職した刑事たちを集めた未解決事件専門の捜査チームの活躍をコミカルに描いた刑事ドラマ。「老犬に新しい芸は仕込めない(You can’t teach an old dog new tricks)」ということわざからついた本作のタイトルですが、当の主人公たちは「だからどうした」ぐらいのノリで、まったくブレることなく仕事に向き合っていく姿が痛快です。実直な捜査で着実に成果を上げてきたジャック、警察署にコンピューターがなかった時代から生けるデータベースだったブライアン、そして裏社会に片足突っ込んでいた不良刑事ならではの人脈と経験でどこでも顔パスのジェリーという癖の強すぎる老犬たちを、左遷されてきたエリート警視サンドラは一人で御しきれるのか…?イギリスらしいややブラックなユーモアが癖になるコミカルな刑事ドラマとして12シーズンまで続きました。
<視聴者コメント>
「普遍的な面白さという点で、群を抜いている。本国での初回放映は古いと思うのだが、シニア世代が元気な今の時代にも十分マッチしていて、プッと笑ったりシリアスになったり、とても楽しめるドラマ」(女性・60代)
「老刑事たちの別々の個性がぶつかるコメディタッチが最高です。主題歌の歌詞が全て物語っています」(男性・60代)
「何回観ても面白い。謎解きも本格的なのに一人一人のキャラクターも立っていて、掛け合いも面白い。どうしてこんなに面白いものが書けるんだろうと感心する」(女性・50代)
© Bentley Productions
<作品概要>
イギリスの作家キャロライン・グレアムの原作小説をドラマ化!イギリスの郊外にある町ミッドサマーを舞台に、コーストン署のベテラン警部ジョン・バーナビーと彼の若き相棒が小さなコミュニティで起こる凶悪犯罪を解決していく人気シリーズです。
住民同士の距離が近い田舎ならではの世界観で、長年積もった嫉妬や恨み、些細な行き違いから発生する事件は陰惨なものが多いですが、温厚で仕事人間なバーナビー警部が、愛する妻や娘、まだまだ未熟な巡査部長と織りなすサイドストーリーは心温まるものばかり。1997年の放送開始から長きにわたって国内外で愛され続ける理由もうなずける、魅力が詰まった作品です。
<視聴者コメント>
「何度観ても楽しめる。美しい田舎の風景が素晴らしい。私はバーナビーの奥様ジョイスの大ファン」(女性・60代)
「登場人物それぞれに秘密や背景があり、最後まで犯人がわからず楽しめる」(女性・40代)
© Simon Ridgway/BBC Studios 2021
<作品概要>
世界的文豪ウィリアム・シェイクスピアの生誕地ストラトフォード・アポン・エイヴォンを舞台に、シェイクスピアの妻アンの苗字“ハサウェイ”と同じ名前の私立探偵フランク・ハサウェイと、元美容師のアマチュア探偵ルエラ・シェイクスピアの二人が村で起こる様々な事件に挑むコージー・ミステリー。
元ベテラン刑事のハサウェイと、他人の話を聞きだすことにかけては一流のシェイクスピア、そして変装上手で俳優志望の探偵助手セバスチャン…という、いまひとつ迫力に欠ける三人が、時にピンチに陥りながらも難事件を解決していきます。シェイクスピアが生きていた時代の風景を色濃く残し、観光地としても名高いストラトフォード・アポン・エイヴォンの美しい風景を楽しめるところも見どころです。
<視聴者コメント>
「田舎の街並みも使っているアイテム、車や衣装や小道具も好き。シリアスなミステリーもいいけどこのドラマは明るい感じで観ていて楽しい」(女性・50代)
「2人の息のあったコンビネーションと、助手くんの変装など、コミカルで可愛いドラマで好きです」(女性・60代)
© Scarlet Rights Ltd. 2022
<作品概要>
ヴィクトリア朝時代のロンドンを舞台に、さまざまな難事件に女性探偵が挑む一話完結のミステリードラマ。私立探偵だった父親の突然の死をきっかけに、どこかの貴族の男と結婚するか、それとも使用人ともども路頭に迷うかの二択を迫られてしまったイライザは、持ち前の機転と行動力を活かして父の探偵業を引きつくごとを決意!ロンドン警視庁で働く幼馴染ウィリアムから幾度となく苦言を呈されながらも、自分の人生を守るために危険な凶悪事件の捜査に乗り込んでいきます。女性の立場が今よりもはるかに軽視されていた19世紀を舞台に、偏見に負けず戦うイライザの個性に惹かれた方々からのコメントが多く寄せられました。
<視聴者コメント>
「19世紀のロンドンを舞台に繰り広げられるミステリーが、現代ものには無い異世界感を感じる事ができて好きです。また、主人公のスカーレットが女性としての偏見をはね退けて事件を解決するところが痛快です。それに絡めて、素直になれないスカーレットとウィリアムの恋の行方も興味をひきます。偏見をものともせず捜査していく主人公が、前回よりさらに行動力が増し爽快でした」(女性・60代)
「スカーレットが事件解決に奔走する中で見せてくれる軽妙な活動が魅力的」(男性・70代)
「キュートで粘り強く、不条理に負けない主人公が好きです。どんな形であれ、幸せに生きて欲しい」(女性・40代)
© W.P. Karen Pirie Limited 2021
<作品概要>
『証拠は語る』の原案を手掛けたことでも知られ、優れた長編推理小説に贈られるCWA(英国推理作家協会)ゴールド・ダガー賞をはじめ数々の受賞経験を持つスコットランドの推理作家ヴァル・マクダーミドによる長編小説「カレン・ピリー」シリーズをドラマ化!25年前の未解決事件の捜査チームに抜擢された若き女性刑事が、当時の捜査資料や地道な聞き込みによって真実に迫る姿を描いています。実は本作、『ブラウン神父』のバンティ役でおなじみ、エマー・ケニーが脚本を担当。難航する捜査にがむしゃらに取り組む主人公カレンの頼れる友人リバー役で出演している彼女の活躍も必見です。
<視聴者コメント>
「ベテラン刑事が主役ではなくて、でもカレン・ピリーが骨太にもがきながら立ち向かっていく姿がとても良かった。続きが見たいと思った」(女性・50代)
「ジェンダー差別、SNSの問題など、現代ならではの課題に立ち向かう主人公が魅力的。2度、3度見直しても面白い。シリーズ化を望みます」(女性・50代)
【調査概要】
調査対象 ミステリーチャンネル メールマガジン会員
調査期間 2024/9/1~9/9
調査機関 ミステリーチャンネル
調査方法 インターネット
有効回答数 584件
※ミステリーチャンネルの番組の放送情報は、各番組公式サイト、または、ミステリーチャンネル カスタマーセンターまでお問い合わせください。
今回は、英国ミステリードラマ人気ランキング「2024年版」ということで、上位20位にランクインした作品をご紹介しました。近年ますます世界各国のミステリードラマが続々と日本へ上陸していて喜ばしい限りですが、やはりミステリードラマの宝庫であるイギリスの作品に思いを馳せるのもまた格別な楽しさがあります。
今回の人気投票でも、色褪せない魅力を放つ旧作から、日本上陸して間もない新作まで多くの作品の名前が挙がりました。ぜひお気に入りの作品を見直したり、新規開拓の参考にしたりと、お役立てていただけたら嬉しいです。
(文:うりまる)
【ミステリーチャンネル10月~11月の放送作品をチェック!】
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世界各国の上質なドラマをお届けする日本唯一のミステリー専門チャンネル。「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」「シャーロック・ホームズの冒険」「ヴェラ~信念の女警部~」など英国の本格ミステリーをはじめ、「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」などのヨーロッパの話題作や「刑事コロンボ」といった名作、人気小説が原作の日本のミステリーまで、選りすぐりのドラマが集結!ここでしか見られない独占放送の最新作も続々オンエア!
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