出版社3社との共同企画「特集 もっと楽しむミステリー」Vol.8の今回は、ミステリーチャンネルより海外コンテンツマーケットレポートをお届けします!
フランス・カンヌで毎年開催される世界最大級のコンテンツマーケット「MIPCOM(ミップコム)」に今年もミステリーチャンネル編成担当が参加してきましたので、その模様を、最新トレンドと最新コンテンツ情報(ほんの一部ですが…!)とともにお届けします!
そしてなんとなんと・・・今年は超プレミアムな出来事が!!こちらの出来事は記事の中でご紹介しますので是非最後までご覧いただければ幸いです。
フランス・カンヌで毎年開催される「MIPCOM」では、世界中から多くの配給会社、放送局、配信会社等が一堂に会し、あらゆるジャンルのエンタテインメントコンテンツの売買、出資、共同制作などの取引が行われるコンテンツの見本市。なんと参加国数は約110カ国、出展数347社、とその数からもとても大きなマーケットということが分かりますね。日本からもテレビ局や制作会社などが出展していました。最新の海外コンテンツ情報がいち早く手に入るとても貴重な機会なので、ミステリーチャンネルでは毎年編成担当が参加しています。今年は、10月21日~24日の4日間開催されました。
(会場はたいへん広く、バイヤーが走り回って各配給のブースに行って打ち合わせをしている。靴はスニーカーかフラットシューズが必須!ミステリーチャンネルの担当者は2日間で3万歩会場を歩きました。)
(真ん中“JAPAN TV MARKET”ピンクの枠に注目!日本のコンテンツも掲示されています。ミステリーチャンネルオリジナル番組「名探偵のお弁当」も発見!「名探偵のお弁当」は海外に向けて販売しています)
スペインのコンテンツがグローバルで急成長しており、そのコンテンツ産業の卓越性、創造性、プロフェッショナリズムを称え、今年はスペインがCountry of Honourとなりました。全世界の配信サービスでスペイン語のコンテンツが増えているそうです。ちなみにアジアでは+100%!、驚きです。
(メイン会場のエントランス。毎回このボードに、目玉作品のビジュアルが掲出されるのですが、今回はスペインの作品でした。)
約15年前は、ハリウッド、イギリス、フランス、イタリア、ドイツという欧米大国のコンテンツがマーケットの中心でした。それが、コロナ禍直前から韓国、トルコ、インド、中国のコンテンツがパワーアップし、コロナ以降その傾向はさらに顕著となり、今年はシンガポールをはじめとした東南アジア圏、オセアニア、中東、アフリカ、上記スペインをはじめとした英仏独伊以外の欧州諸国のコンテンツへの注目が大きくなってきていると感じました。
これは、配信サービスのグローバル化が大きい理由と考えられますが、この傾向を加速させたのはコロナ禍とダイバシティなのではないかと思います。
また、コンテンツ大国の力関係も変わってきており、今はハリウッドを抜いて、英国が世界最強のコンテン大国となっているという情報も入ってきています。
(会場周辺:快晴!優雅な雰囲気漂います)
今年は、英国ミステリーの新作が昨年よりも豊富に出てきそうです。
また、今回英国作品の中に、家族間トラブルや隣人トラブルものが散見されました。背景を聞いてみると、コロナ禍で家に引きこもっていた際に家族のトラブルや隣人とのトラブルが増えたので、身近な問題になったからではないか?とある配給会社が分析していて興味深かったです。
ほかには、ドイツのコンテンツも非常に可能性を感じるものが多く見られ、クライムドラマ大国であることを改めて実感しました。
(2021年に亡くなったフランスの名優ジャン=ポール・ベルモンドが描かれた建物!)
紹介されていたコンテンツの中から際立った作品をいくつかご紹介したいと思います。
※ミステリーチャンネル放送予定作品ではございません。
●「AGATHA CHRISTIE: TOWARDS ZERO(イギリス)」
アガサ・クリスティーの「ゼロ時間へ」の最新ドラマ。
名優アンジェリカ・ヒューストンが出演。
●「BLIND SPOT(ノルウェー)」
弁護士、検察官であり、かつ、ノルウェーの法務大臣でもあった、異色の推理作家アンネ・ホルトがクリスティーに捧げた著者の最高傑作と言われる『ホテル1222』のドラマ化。
●「BEYOND THE GRAVE(フランス)」
推理作家であり考古学者でもあるフランスのミステリーの女王フレッド・ヴァルガスの『アダムスベルグ警視シリーズ』のドラマ化。考古学者であるヴァルガスらしく、その土地の伝説などが事件に関わってくる。
●「The Assassin(イギリス)」
「ボディガード -守るべきもの-」のキーリー・ホーズと「グッド・ドクター」のフレディ・ハイモア主演のアクションスリラー。
●「Inspector Borowski(ドイツ)」
2003年から放送され続けている人気シリーズで、ドイツ版コロンボと言われている。
もともとはドイツの伝説的刑事ドラマ「TATORT」の1シリーズの1登場人物だったが、スピンオフしてシリーズ化された。
●「Outrageous(イギリス)」
イギリスでは有名なセレブ一族ミットフォード家の姉妹たちを描いた実話もの。MIPCOMでワールドプレミアが行われた。
●「Patience(イギリス)」
「アストリッドとラファエル」の舞台を英国ヨークに移し替え、英国人キャストでリメイクした作品。
(MIPCOM会場で掲出されていた大きなポスタービジュアル。アスラファの雰囲気でてます。)
以上、ほんの一部ですがコンテンツのご紹介でした!
なんと、今回のMIPCOMで、ミステリーチャンネル編成担当があの「名探偵ポワロ」主演を演じたデビッド・スーシェさんにお会いしてきましたー!!!
それだけではありません!世界でたった一つのデビッド・スーシェさんのサイン入りポスターを視聴者様プレゼントとしていただいてきました!
その時のお写真が・・こちら!
(サイン中のデビッド・スーシェさん。※左はミステリーチャンネル編成担当です!)
本物です!ミステリーチャンネルには欠かせない存在の名探偵ポワロ。その主演を演じるスーシェさんにお会いできるとは、大変光栄なことでした。
スーシェさん=ポワロさんに、ミステリーチャンネルと日本のミステリーファンを支えてくれている感謝の気持ちとして、おしどり夫婦として有名なので、日本の夫婦箸をプレゼントしたところ、大変喜んでいただきました。
サインの視聴者プレゼント企画は後日、ミステリーチャンネルから発表がありますので、ぜひウォッチしていてくださいね!!!
とても素晴らしい機会をくださった配給の皆様、そして関係者の皆様、ありがとうございました!この場をお借りしてお礼申し上げます。
いかがでしたか?
世界最大級のマーケットでは、世界中から集まった国の最新のコンテンツが一斉にお披露目され、世界中から集まったバイヤーにより、また世界中に広がっていくという、とても貴重なイベントであることが分かります。ここでの出会いがあってこそ、世界の面白いコンテンツを様々な場所で観ることができるのですね。
ミステリーチャンネルでは今後も皆様に世界の上質なミステリードラマをお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します!
特集「もっと楽しむミステリー!」では、ミステリーファンの皆様にお楽しみいただける読み物コンテンツやプレゼント企画などをお届けしています。
次回の記事もお楽しみに!
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