2024/09/24

【読んでおきたい日本のミステリー小説23選】ドラマ化や映画化も多い人気ジャンルのおすすめをチェック!

謎解きが魅力のミステリー小説。日本でも人気のジャンルのひとつです。謎を解き、犯人を見つけ、事件を解決!これがミステリー小説の楽しみですが、それだけでないのもミステリー小説の魅力。凝ったトリックにハッとするのも、犯行動機につい感情移入してしまうのも、ミステリー小説の醍醐味です。

日本のミステリー小説の魅力とは?

ページを捲るたびにドキドキ・ワクワクが加速していくミステリー小説。日本のミステリー小説はドラマや映画など、実写化作品も多い人気のジャンルです。ミステリー小説は犯人探しや事件解決に至るまでの謎解きが魅力ですが、凝ったトリック、人間ドラマ、お馴染みの名探偵や刑事や弁護士が活躍するシリーズものや、結末にゾクっとするどんでん返しや、スカッとする幕引きなど、さまざまな楽しみ方ができるジャンルです。実は驚くほど種類が多いミステリー小説の世界から読んでおきたいおすすめの“日本”のミステリー小説をご紹介します!

読んでおきたい日本のミステリー小説23選

『ロートレック荘事件』

筒井康隆(著)
出版社(レーベル):新潮文庫

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。ロートレックの作品に彩られ、優雅な数日間のバカンスが始まったかに見えたのだが……。二発の銃声が惨劇の始まりを告げる。一人また一人、美女が殺される。邸内の人間の犯行なのか?アリバイを持たぬ者は?動機は何?

トリックの解説付きなので、最後まで読み進めた後に、伏線などの細かな答え合わせもできるため、初心者にもおすすめです。挿絵も入り、楽しく読み進められます。

『異邦の騎士 改訂完全版』

島田荘司(著)
出版社(レーベル):講談社文庫

失われた過去の記憶が浮かび上がり、男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活に忍び寄る新たな魔手。名探偵・御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリーを著者が精魂こめて全面加筆した改訂完全版です。

国内だけでなくアジアを中心に海外でも作品の多くが翻訳されベストセラーになっている島田荘司が描く名探偵・御手洗潔シリーズです。御手洗潔の最初の事件を描いているのでここから読んでもよい?とも思ってしまいますが、シリーズとしては発売順に読むのがおすすめです。

『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』

森博嗣(著)
出版社(レーベル):講談社文庫

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む!

タイトルの意味を知りたくなり読み進める1冊。論文っぽい感じの構成も読みやすくてGOOD!密室トリックもあり、犀川博士&萌絵のコンビっぷりも楽しく、理系っぽさを感じる物語ですが、没入感もあって科学への興味も湧きまくります。

『アヒルと鴨のコインロッカー』

伊坂幸太郎(著)
出版社(レーベル):東京創元社

大学入学のため引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。標的はたった一冊の広辞苑だった――。

現在と2年前に起きたペット惨殺事件がリンクしていく物語。次第に謎が解けていく様子にページを捲る手が止まりません。そして終盤に待つどんでん返し。伊坂幸太郎ワールドにハマれる一冊は、2007年に濱田岳&瑛太(現:永山瑛太)主演で映画化されています。

『探偵ガリレオ』

東野圭吾(著)
出版社(レーベル):文春文庫

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年……。警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学、常識を超えた犯罪と謎に天才科学者が挑む。

人気ミステリーシリーズの記念すべき第1作目。ガリレオこと湯川教授の初登場作は短編集になっていて読みやすさも魅力。短編でも物理学による鮮やかな謎解きをしっかりと堪能できます。湯川教授の論理的思考とひねくれた性格のコンビネーションに笑えます。

『迷路館の殺人』

綾辻行人(著)
出版社(レーベル):講談社文庫

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった――。

周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンの心を掴んだシリーズ第3作の新装改訂版です。館シリーズはどんでん返しと舞台となる印象的な“館”でお馴染み。本作に登場する館は地下にある館。作家が集まり“作中作”も描かれ、ミステリー好きを楽しませてくれます。騙されるのって気持ちいい!と思わずニヤリとしてしまいます。

『ハサミ男』

殊能将之(著)
出版社(レーベル):講談社文庫

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる……。

犯人推理をしながらどんどん読み進められます。このハラハラドキドキの高揚感がミステリー小説の醍醐味!と再確認させられる一冊。読み終わり、騙されたー!とある種の爽快感を味わった後、またすぐに読み返したくなってしまいます。2007年に豊川悦司&麻生久美子主演で映画化。

『葉桜の季節に君を想うということ』

歌野晶午(著)
出版社(レーベル):文春文庫

かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。

日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞&「このミステリーがすごい!」「本格ミステリベスト10」で第1位という人気作なので、結末だけは知っている……という方も意外と多いかも。可能な限り、情報を入れずに一気に読み進めるのがおすすめ。人の思い込みについて考えさせられます。

『儚い羊たちの祝宴』

米澤穂信(著)
出版社(レーベル):新潮文庫

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件が描かれる短編集。

まず特徴的なのは飄々とした語り口。ちょっとブラックな雰囲気が漂い、ゾクゾク、ゾワゾワな気分にしてくれます。優雅なのに邪悪で悪趣味。最後に明かされる残酷な真実。ゾッとするオチ。だけどなぜか美しいとも思ってしまう、さまざまな感情が入り混じる物語です。

『告白』

湊かなえ(著)
出版社(レーベル):双葉文庫
(C) 湊かなえ/双葉社

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく――。

衝撃なラストを巡り物議を醸した湊かなえのデビュー作。人間の心理を深く描いたミステリー小説で、最後のどんでん返しは鳥肌もの。世の中で一番怖いのって人間なのかもと考えさせられます。2010年、松たか子主演で映画化。

『双頭の悪魔』

有栖川有栖(著)
出版社(レーベル):東京創元社

四国山中に孤立する芸術家の村へ行ったまま戻らないマリア。英都大学推理研の一行は大雨のなか村への潜入を図るが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された江神・マリアと、望月・織田・アリス。双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる。

学生アリスシリーズ第3弾となる本作には700Pに及ぶ長編の中に、3回の読者への挑戦状が組み込まれています。挑戦状が出てきたところで物語の世界観からちょっと抜け出しひと息。もちろん、挑戦状に頭を使うのですが、リフレッシュして再び物語に没頭できるのもポイント。

『リラ荘殺人事件』

鮎川哲也(著)
出版社(レーベル):KADOKAWA/角川文庫

リラ荘を七人の芸大生が訪れた翌日から、殺人鬼の活動は始まった。老人が殺され、死体の横には学生のコートと、スペードのAが。それを機に別荘で次々と起こる殺人、凶悪無残な殺人鬼の正体とは?

ケータイがない時代のミステリーなので、現代の感覚で読むとツッコミどころもなきにしもあらずですが、殺人現場に残されたトランプ、トリック、アリバイなど完成度の高さはミステリー好きの心をくすぐります。探偵来た!と思ったらまさかの展開もあるのも興味深いです。タイトルからクローズドサークルものを想像する人も多い作品です。

『姑獲鳥の夏』

京極夏彦(著)
出版社(レーベル):講談社文庫

東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ――。

「この世には不思議なことなど何もないのだよ」。古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。京極堂のまわりくどい話がクセになる!何度読んでも初めて読むような新鮮味が味わえるのも魅力です。映像化不可能といわれた原作は2005年に京極堂役に堤真一を迎えて映画化されています。

『名探偵に薔薇を』

城平京(著)
出版社(レーベル):東京創元社

始まりは、各種メディアに届いた『メルヘン小人地獄』だった。それは、途方もない毒薬をつくった博士と毒薬の材料にされた小人たちの因果を綴る童話。やがて童話をなぞるような惨事が出来し、世間の耳目を集めることに。膠着する捜査を後目に、招請に応じた名探偵の推理は?

2部構成で紡ぐミステリー小説。第1部と第2部でガラリとテイストが変わるのが注目ポイント。謎はスッキリと解決されますが、ラストには哀しさと切なさ、虚無感を覚えます。名探偵の孤独感、宿命について考えてしまう一冊です。

『新装版 殺しの双曲線』

西村京太郎(著)
出版社(レーベル):講談社文庫

差出人不詳の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。しかし、深い雪に囲まれた山荘は、彼らの到着後、交通も連絡手段も途絶した陸の孤島と化す。そして、そこで巻き起こる連続殺人。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』に挑戦した、本格ミステリー!

西村京太郎の初期作品でも屈指の名作、鮮やかなプロットと称賛されています。冒頭に注意書きがあるにもかかわらず、見事にやられてしまいます。1971年の作品ですが、今でも十分通じるトリックにワクワク。そしてやっぱりアガサ・クリスティの魅力を再認識せずにはいられません。

『青の炎』

貴志祐介(著)
出版社(レーベル):KADOKAWA/角川文庫

櫛森秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との3人暮らし。その平和な家庭に、母が10年前に別れた男、曾根が現れた。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとする。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意した。自らの手で曾根を葬り去ることを……。

完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い、その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた感動のミステリー。いつしか主人公に感情移入してしまう自分がいながらも、理由があれば犯罪は許されるのか。そんなことを考えながら読み進める一冊。2003年に二宮和也主演で映画化。

『獄門島』

横溝正史(著)
出版社(レーベル):KADOKAWA/角川文庫

獄門島。江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。「三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ……」瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が起きる……。

後世の推理作家に多大な影響を与え続けているミステリーの金字塔。横溝正史らしいおどろおどろしい雰囲気が漂うも同時に美しさを感じる物語です。金田一が島にやってくるシーンとラストで島を去るシーンがとても印象的。なんともいえない風情と余韻が堪能できます。

『盤上の敵 新装版』

北村薫(著)
出版社(レーベル):講談社文庫

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。末永純一(白のキング)は警察を出し抜き、犯人と交渉を始める。警察とテレビカメラに包囲される中、周到に準備を進める純一が秘す慟哭の真実とは。

スピーディーな展開で読み手を物語に引き込んでいきます。事件パートに挟まれる白のクイーン・友貴子の生い立ちは重く、暗く、残酷でずっしりとのしかかってきます。モヤモヤ感もありながら読み進めていくと最後に驚きのどんでん返しが待っています。仕掛けや構成はさすが北村作品と楽しめるのですが、注意書きはあったのですが、重くて辛い内容に心がしばらく沈みます。

『火車』

宮部みゆき(著)
出版社(レーベル):新潮文庫

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――。なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか?

重厚感のある社会派ミステリーですが、読みやすい文章なのでサクサク読み進められます。終盤の臨場感に「読んでよかった!」としみじみしてしまいます。最後にすべてを解き明かさずに終わる余韻の残し方も美しくてよき!

『三毛猫ホームズの推理』

赤川次郎(著)
出版社(レーベル):KADOKAWA/角川文庫

体つきは優雅で上品、きりっとした顔立ちの三毛猫。手術で子宮をとったせいか、時々“物思い”にふける癖がある。だがひとたび事件がおこると、ユニークな推理と鋭い冴えで人間どもを翻弄する。その名も“ホームズ”。そして、コンビの片山は、血を見るのは大きらい、アルコールはダメ、女性恐怖症と三拍子そろった独身男性。“一応”刑事だ。売春、密室殺人、女子大生連続殺人事件と二人(?)のまわりには事件がいっぱい。ノッポで童顔の片山と名探偵ホームズのスリリングな活躍を描く!

ベストセラー「三毛猫ホームズ」シリーズの第1弾。続くシリーズを読む予定なら、片山刑事、晴美、猫のホームズの出会いをここでしっかりチェックしておくべし。密室トリックと意外な犯人、ユーモアも盛り沢山なミステリーの名作です。書影もかわいい!

『砂の器 上』

松本清張(著)
出版社(レーベル):新潮文庫

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する。

何度もテレビドラマ化され、映画もヒットした名作です。昭和の小説ですが、古さはまったく感じません。今西刑事が事件を追う様子が、じわりじわりと伝わってくる感じがたまりません。ゆっくりと真実に向かっていく感覚が味わえます。

『黒猫館の殺人 新装改訂版』

綾辻行人(著)
出版社(レーベル):講談社文庫

大いなる謎を秘めた館、黒猫館。火災で重傷を負い、記憶を失った老人・鮎田冬馬(あゆた・とうま)の奇妙な依頼を受け、推理作家・鹿谷門実(ししやかどみ)と江南孝明(かわみなみ・たかあき)は、東京から札幌、そして阿寒へと向かう。深い森の中に建つその館で待ち受ける、“世界”が揺らぐような真実とは。

館シリーズ第6弾。一冊の手記をもとに繰り広げられるミステリー。ラストで明かさせるトリックに驚いた後は、館シリーズを読み返したくなる衝動に駆られます。他のシリーズでさらっと触れられている人とのつながりが、今回の事件の鍵になっているというシリーズファンにはたまらない仕掛けが楽しめます。

『ライオンの棲む街』

東川篤哉(著)
出版社(レーベル):祥伝社文庫

都会で夢破れ、故郷・平塚に帰ってきた元OLの川島美伽は、高校時代の旧友・生野エルザと再会する。“雌ライオン”の異名を持つエルザは、地元の刑事も一目置く名(?)探偵に成長していた……。強引に助手にされた美伽はエルザと共に、厄介な依頼人が持ち込む奇妙な事件の調査を始める。

海と祭りの街を舞台に最強の美女探偵コンビの名推理が炸裂します。ミステリー小説ではバディものは特に人気。最近は女性同士のバディの海外ミステリードラマも多いので、日本でも女性バディものの新たな名作ドラマが誕生することを期待しながら読み進めたい!

最後に

人気シリーズものもたくさんある日本のミステリー小説。驚きのトリックやどんでん返し、人間ドラマや個性的なキャラクターも堪能できる読むエンターテインメントの世界を存分に味わってみて!

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ライター/タナカシノブ
2015年9月よりフリーライターとして活動中。映画、ライブ、歌舞伎、落語、美術館にふらりと行くのが好き。